2023/12/9

店長の「サイクリングと健康講座」

~どうして運動しなければいけないの?~

超高齢化社会が進む日本は、人生100年の時代がやってきました。健康を維持するためには運動が必要だということは、もはや常識となっています。

それでは何故、運動が必要なのでしょうか?

旧石器時代、人は狩猟のために一日平均15㎞の距離を歩いて移動していました。時間はおよそ4~6時間が費やされていたと推測されています。この活動量は現代人の2倍に相当します。私たちの身体は進化の過程から、沢山の身体活動をすることを前提につくられているのです。しかし、現代の生活様式は大きく変化しました。交通機関の発達や電子機器の普及により身体活動量は大きく減少しているのです。それに加え、飽食の時代です。それらの要因が重なり、生活習慣病や運動不足による身体の不調を訴える人が、年代問わず増えているのです。そのため、私たちは意識して身体活動量を増やす必要があるのです。

 

自転車で運動をするメリット・効果

〇生活習慣病の予防・改善
肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の予防・改善 既に疾患をお持ちの方も、医師の許可があれば二次予防のために運動は推奨されています。
〇筋力や身体機能の維持
年齢と共に筋肉量は低下していきます。いつまでも動ける身体でいるためには、運動をするしか方法がありません。運動は、今ある筋力を維持したり
強度によっては向上させることで、関節の痛みや様々な身体の不調を防ぐことができるのです。
〇心肺機能の向上
有酸素運動により、心肺機能が向上します。全身持久力ともいい、スタミナがつき、疲れにくい身体をつくります。
〇免疫力向上
適度な運動により体温が高くなると、血液中の白血球に含まれる免疫細胞が活性化され、免疫力が向上します。
〇精神の安定
運動をすることで、脳へのストレス反応が弱まり、不安を感じにくくなります。過度なストレスホルモンを抑え、精神の安定が期待できます。
運動後の適度な疲労感は睡眠の質を高めます。

自転車をお勧めする理由

〇誰もが経験のある動きのため、始めやすい
〇他のスポーツのような、特別な技術がいらない
〇荷重負荷が軽減され膝や腰など、関節に不安があっても行いやすい
〇ゆっくりマイペースに行うことができる
〇通勤やちょっとした買い物など、日常に取り入れながら運動できる
〇3歳から80歳台まで年齢や性別に関係なく運動できる

サイクリングと健康

ダイエット効果

サイクルスポーツは自分のペースで行えるスポーツそして走る道を選ぶ事で運動強度が自由に選べるスポーツです 運動持続時間がほかのスポーツと比べても長いこともサイクルスポーツの特徴です 自転車で1時間気持よく風を切って走ると大体200~300カロリーが燃焼されると言われています

脂肪を燃やす

サイクリングは、脂肪が効果的に燃える有酸素運動の代表的なスポーツです。
スポーツ車は、ペダルの回転とギヤの組み合わせで、常に一定の運動負荷をかけ続けることができます。無理をせず気持ちよく長い時間ペダルを漕ぐことで、余分な体内脂肪は燃焼します

ストレス

現代人は、いろいろなストレスの中で生活しています。仕事や人間関係などで疲れていませんか? ストレスからは、さまざまな病気が生まれます。高血圧もその一つといわれています。たまには嫌なことを忘れて、風を切って走ってみてはいかがでしょうか。ストレスもスカッと発散して、元気な明日を迎えましょう。

自転車の乗り方で失敗しないために

これからサイクルスポーツを始める初心者の方は自転車のエンジンは自分だと言う事を忘れないで下さい 新車のエンジンには慣らし運転が必要です 初心者の方が最初に本格的なスポーツ車に乗ると、その軽さと乗りやすさに驚くと思います。いきなり猛スピードで走ったり、遠くまで走って疲れたり そう言った事を経験して自転車がこんなに疲れるものかと勘違いします、それはエンジンの慣らし運転が足りないことが原因です しっかり準備してサイクルスポーツを楽しんでください

 

有酸素運動と無酸運動

有酸素運動とは

酸素を十分取り入れることで、長時間継続できる運動のことです。有酸素運動は脂肪をエネルギーにしていますから、20分以上継続していくと、20分を過ぎたあたりからリパーゼ酵素の働きで体脂肪を分解し、血中に放出され燃焼されます。
ダイエットや高血圧、糖尿病などの成人病の予防にも大変効果があります。有酸素運動を継続して行くと持久筋(遅筋)が発達して、長距離のサイクリングでも疲れない体ができます。

無酸素運動とは

酸素を使わない運動のことです。グリコーゲンをエネルギーとして使い、脂肪はほとんど消費されません。短距離走や重量挙げのように、瞬発力を使うスポーツがそれです。自転車ではダッシュ力をつける場合効果的ですが、筋肉の酸素を使うため酸素が切れると乳酸が溜まり、最期には走れなくなることもあります。がっちりした筋肉をつけたい場合は効果的で、瞬発筋(速筋)が発達して瞬発力付きます。

 

サイクルリングと心拍計

運動を始めると、その運動の強さに応じて心拍は変わって行きます。その時々の心拍数を見ながら、そのレベルにあった運動強度を的確に選ぶことができます。心臓がエンジンとすると、心拍計がタコメーターです。スピードを気にして走ると、ついエンジンがレッドゾーンまで入っていることに気が付かないときもあります。そうならないために心拍計を使います。
通常、成人で安静の状態のとき、年齢や個人差はありますが、心臓は1分間に60〜70回動いています。自転車に乗ってペダルを回しだすと
80.81.84....105.106と上昇して行きます。ここで有酸素運動ですが(220-自分の年齢)×0.60~0.75の心拍数まで上げていきます。45歳の人の場合、110~135の心拍数が有酸素運動で、一番脂肪が燃える心拍数です。この心拍数の中で走れば、本当に気持ちよく汗を流すことができて、疲れず長い時間走れます。坂道や向かい風になるとスピードが落ちてきます。ここで無理にスピードを上げると、心拍が上昇して無酸素状態になり、そのまま走り続けて行くとやがて足が重くなり、スピードがどんどん落ちてきます。そうならないように、心拍が上昇してきたらギヤを軽くしてスピードを落としましょう。常に心拍が有酸素運動になるようにして走ります。他の人が早くても気にしないで、マイペースで走ることが大切です。

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